道内、特に道東方面は例年になく暖かい日が続いていますが、先週からの低気圧の猛威でさすがにクマたちも冬眠のために慌てているのがわかります。
ちなみに、わが船は先週の土曜日から今日まで大荒れの海で一切出漁できずにいます。すでに刺し網に絡まっている魚はほぼ売り物にならないでしょう。明日から2~3日は生ゴミとなった魚と格闘です。
さて話を元に戻し、町内の河川に理由があって入りました。
実は自分が鑑定に出してあった化石が新種ということで近々学会での発表となる予定です。それに合わせて採集地の画像がほしいと担当される先生からの依頼で撮影に向かったのです。
その川と採集した地点です。
海が荒れた日の漁師はパチンコ屋と相場が決まっているのに何をやってんでしょうかね?
そしてこの採集場所と住宅街の200mほど間に、ついさっき通ったばかりというくっきりとした大きなオスのヒグマの足跡がありました。
もう少し早ければ出会えたのにもったいないことをしました。
クマ撃ちハンターなら追いかければ出会いは間違いないでしょうね
歩きやすい川伝いに山に向かっていたので冬眠を急いでいるのでしょう。
撮影帰りの道中、幌萌町の国道で今度は真新しい横断の痕です。
海岸線で漂着する魚や動物の死体についていたのでしょうが、どうやらこちらも冬眠するために道路を横断して山へ向かっていました。
こちらはやや小型のようで夏にトドに付いていた熊(前足幅13cm)かもね?
この時期は降ったばかりの林道や登山道に入るとたくさんのクマの足跡と出会います。ただし、その痕を追いかけて熊を獲る猟師となると常人離れした体力と判断力が必要です。なぜなら北海道内は背丈ほどもある熊笹がその行く手を阻むからです。
熊を獲りたいというハンターはたくさんいますが簡単ではないのがここいら辺にあります。
道内では有害駆除で簡単にクマを獲るハンターはたくさんいますが、狩猟期に山中でクマを追いかけまわして一人で獲るようなハンターはもう絶滅寸前ですね。