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Channel: 知床桜
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羅臼沖イカ漁

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今年も羅臼沖はイカの豊漁に沸きました。
 
豊漁自体は今に始まったことではないのですが、他産地、漁場が不漁で高値に支えられたのはこれで4年連続かな?
 
この高値は普通じゃないと思っていますが、少し異常な事態に今後どうなっていくのか注視しています。
 
昭和40年代まで羅臼前浜でイカの漁場が形成されていましたが、突然イカが来なくなり、20年ほど歳月が流れて、また海況の変化で姿を見せ始め徐々に漁が本格化し今に至っています。
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羅臼では『イカでかまどが建ったことが無い』と言われるほど博打の色合いが濃い魚種で姿が見せ始めた頃は主力のスケソウダラがロシアトロール漁船の影響で枯渇し、バブルの崩壊で魚価の下落からイカ釣り専業に切り替えた船もたくさんありました。しかし、安値の状態と好不漁の変動が大きい年が多く、多くの漁業者が破綻し海から去らざるをえませんでした。
 
今、この高値が続いたこともあり、羅臼では来年から新規で着業する船、漁業者がたくさんあるらしい?
来年も資源量の減少に歯止めがかかる可能性が少ないので高値で推移していくことはほぼ間違いないと言われています。
問題は漁場が羅臼に形成されるのかですが、これもきっと大丈夫だろうと?
 
イカの恩恵を受けたのは漁業権の絡みですべての漁業者ではありませんが来年はその気になれば誰でもOKだと言います。
 
どうなるんでしょう?
 
自分は同じ羅臼でも漁場が遠く恩恵にはあずかれません、すでに漁場が近い港は超過密状態でトラブルも多いと聞いています。さらに来年は船が増えることを考えると、また事故が起きそうですね。
 
同業の刺し網漁業者が言っていました。
『イカが獲れて良かったと言っているのは組合と定置だけだ、俺ら刺し網は何にもいいことない』
彼の言っていることは正しいなぁと思って聞いていました。
 
 

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