羅臼町内には絶滅危惧種のニホンザリガニが生息している河川湖沼がいくつか確認されていますが、その生息密度においておそらく近所の小川が一番でしょう。
極めて小さな川ですが、先日うっすらと雪が積もった午後見に行ってきました。まぁエゾシカやクマの足跡を見に行ったついでなのですが?
小さな石をどけてみました。
すると・・・じっと動かずに居ました。わかりますか?
拡大するとこんな感じ。
冷たい清流にしか生息できない日本の固有種です。
確か南限は本州の青森県だったと記憶しています。青森県の天然記念物に指定されていたような?
今現在、北海道においてもほとんどの河川で見られなくなりました。開発であったり、汚染であったり、敵となる外来種の移入であったりするわけで、この小川でも何度か危機的な状況に陥ったことがあります。
源流部及びすべての支流が酪農地帯に囲まれていて生産活動に伴う影響で全滅寸前まで何度も行きました。
天敵となる特定外来種のウチダザリガニは今現在、知床半島の付け根にある標津川まで汚染しています。
誰かが故意あるいは何の意図もなく持ち込み放流した時点でたちまち汚染される可能性が高いですね。
オス1匹なら何とかなりますが、すでに交尾を終えているメスだった場合は困ったことになるでしょう。
ちなみに、これがオスです。生殖器がわかりますか?
そしてこれがメスです。
自分がいま一番この河川で興味があるのはクマですね。それも、でかい方はどうでもよくて、しっぽが縞模様のほうです。
1昨年、この近所でアライグマの生態捕獲がありました。そしていまでも目撃例が相次いでいることから間違いなくこの河川に生息していると思っています。
なぜなら、ザリガニは彼らの大好物だからです。
冬眠しない彼らを限られた狭いエリアでどこまで追い詰め殲滅することができるのか?エゾシカのハンティングはしばらく中止です。