11月から肩の具合を気にしながら始めたのですが半分も出漁できませんでしたね!
それほど時化の多い今期でした。
特に痛かったのは魚が来ていた時期の時化続き、そしてトドの被害です。
昨年から、トドの被害が12月はいると顕著になりました。
それ以前は1月にならないと被害は無かったものです。
原因はわかりませんが、学習能力の高いトドですので沿岸部でエサを求めるよりも沖で簡単に餌を横取り出来ることを学んでしまったことは痛い話です。
12月に入ると自分が主としている漁場、通称『ヒラセ』には真鱈が回遊してきてい座ります
正月を前に値段がよく、貴重な収入源なのですがほぼ全てトドの餌になっています。
体の大きいトドはアザラシと違い、網ごと魚をむしり取るので漁網は使い物になりません!
アザラシと違い、頭部だけが残るのもトドの食害の特徴です。
目に見えない把握しきれない被害もかなりあります。
完全に持ち去られると証拠がありませんからね!
腸など内臓の一部がかすかに残っている場所が何か所もあります。
大食漢なのでカレイもカジカも魚なら何でもやっていきます。
来年からは12月の操業は中止することも検討しなくてはいけないかもです。
ところで、羅臼を含め根室海峡にもトドの有害駆除枠があります。
年間10数頭ですが、ほぼ効果はありません!
増える一方のトドに対して許可を受けることのできるハンターが少ないことと、許可頭数も少ないことがありますね!
これにはかなり裏話があるようで正直、この辺をこれから改善していかなくてはいけないと感じていますが、許可する北海道側はどちらを向くかですね?
被害に遭う漁業者の方か、駆除に反対する愛護団体側か!
もう一つ、羅臼に限った話ですが許可を与えるのは漁業者ハンターだけだという点、
これは大きな問題です。
決められた経緯はわかりませんが駆除枠に制限が無かった頃は良かったのですが、昭和な時代に外国のマスメディアにスクープされ愛護団体の格好の標的にされたことで著しい制限がかかり、少ない枠を巡って地元でこういう取り決めになったようです。
しかし、長い目で見ていないので技術は伝承されず現在一人のみ!漁業者ハンター以外なら経験者は数名いるのですが残念です。
加えて、船を使わなくては駆除はもちろん、追い払いさえもできないという点です。
追い払いならば岸からでも十分に安全を配慮して行うことが出来ますがなぜでしょうね?
(距離100mの撃ち下ろし)
漁業者のためを思うならば撤廃すべき事案ですが、ここにも様々な利害、愛護の目を意識した感が否めません!
画像のような場合は岸とトドの間に船を乗り入れて沖合に向けて水平射撃らしいです。(実際はすぐに潜られて終わり)
そっちの方がライフルの場合はもっと危険ですが?
悠々と我が物顔で泳ぐ姿を見て、羅臼町では観光利用しようという動きが一部の団体及び個人でありますが、それにはまったく協力できないし強い憤りを感じています。
自分も漁業者ですので、駆除申請すれば許可をいただけるでしょう。
所持許可の更新が諸事情で危ういですが、ライフルに更新できた時は対応したいと考えていますし、漁業者ハンターのみという特権的な部分を撤廃したいと考えています。
自分は優しいので駆除の10数頭には参加しません!
ただ、永遠に近寄れないように300WINマグナム弾を追い払いに使用するぐらいですが・・・・・なにか?